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“環境を整える”ことで
習慣に落とし込む

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南山雄司Minamiyama Yuji

Minamiyama Yuji

目次

スポーツや運動を始める理由は、人それぞれ。
目的にも個人差があり、そのモチベーションの保ち方も人それぞれ。
京都出身、男三兄弟の末っ子として生まれ育ち、強豪校でサッカーに明け暮れる学生時代を過ごした。
そんなユーザーの南山さんは、「自ら環境を整えることが健康に繫がる」と話す。継続すること、健康でい続けることは時に簡単ではないことかもしれないが、自分の身体を理解し、リズムを掴み、環境を整えることが大切だと話す南山さんに、トレーニングを続ける理由や健康に対する考え方を伺った。

学生時代で生まれた、健康に対する意識

―サッカーを始められたきっかけは何だったのでしょうか。

6個上の兄がサッカーをしていたのにつられて、幼稚園の頃、地元の少年団サッカークラブでサッカーを始めました。これが僕のサッカー人生の始まりでしたね。周りにスポーツをやっている人が多かったというのも、一つあったのかもしれません。

中学でも、部活ではなくクラブチームに入りました。思い返すと、そこでの上下関係はあまりなく、実力主義だったなあと思います。ちょうどその頃、地元京都にパープルサンガというプロチームができたのですが、とても衝撃を受けたのを覚えています。キング・カズといったトップの人たちを観れるという興奮もあり、次第に自分もプロになりたいと思うようになりました。この出来事によって目的や視座が上がり、「プロになりたい」という夢がリアルに感じられるようになりました。
2個上にモデルになるような人が多くいて、そういう人たちの将来を見据えてトレースしていったという感じもあります。憧れていた人の中に尾崎さんという先輩がいたのですが、その方に憧れて同じ高校へ進学しました。

―高校でのサッカー生活はいかがでしたか。

高校3年間は、正直本当にしんどかったですね。笑
本当に厳しい練習を乗り越えたなあと思います。練習が軍隊のようにきつく、上下関係も厳しく、体力の限界を感じ、サッカーが好きではなくなってしまった時期がありました。でも、自分が選んだ道を全力で応援してくれた両親のおかげで、責任を持ってやりきろうという想いが強くなり、頑張れましたね。環境には恵まれていたなと思います。

練習はとてもしんどかったけれど、基礎体力などのベースはここでできた気がします。有難いことに、チームにはトレーナーさんや管理栄養士の方もいてくれて、それぞれにどういう食事をすればどういう身体になりやすいかということを教えてくださる環境だったので、高校3年生にして自分の身体のことはしっかりと把握できるようになりました。そこで、健康の意識が生まれたんですよね。

両親と高校の影響で、身体に取り入れるものや食べる順番に気を遣うようになりました。今でもアプリなどを活用して、健康管理をしています。

環境を整えることが、健康につながる

―現在は、どれくらいの頻度で運動されているのでしょうか。

今は身体を維持するために週に一度のランニング、水曜日の夜にパーソナルトレーニング、土曜日の朝にグループパーソナルをしています。お酒と食べることが大好きなので、スケジュールを組んでおくことによってその調整も兼ねられています。リズムを保ち、継続できるようにスケジューリングしていますね。“一定のリズムでやる”ということは、運動に関してだけでなく、仕事などにおいても意識してやっていることです。
環境を整えると継続できることを学生時代から知っているので、運動が好きな人や楽しんでやっている人、知識を持っている人をどれだけ周りに置けるか、ということを常に考えています。

日々の歩数なども、iPhoneで管理しながら、「毎日5000歩は歩こう!」というように目標設定していて、アプリなどで数字で管理することによって目に見えて分かるので、それが自然とモチベーションに繋がっている気がしますね。

―ジムへ行こうと思ったきっかけは何だったのでしょう。

社会人になり、フットサルの大会で膝を怪我したことがきっかけです。人生で初めての、大きな怪我でした。それまでは、たまに走ったり、友達と不定期でジムに行くくらいだったんですが、怪我がきっかけで身体を見直そうと真剣に思うようになりました。身体と心のギャップを感じたんです。

生きていく上で、自分の理想のパフォーマンスってあると思うんですが、年齢を重ねるにつれて基礎代謝や筋力などのベースは下がってしまう。そこを維持するためには時間やお金をかけないといけないことを知ったんです。身体に入れるもの、運動に対しては、健康を維持するためにコストをかけ続けることが大事だと思うし、これからもかけ続けると思います。

人間なので、疲れの溜まり方も変わるし、“健康でいること”が気持ちの面にも大きく関わってくると思います。なので、睡眠時間も考えてコントロールしたりしています。一個だけやるのでは意味がないと持っているので、文脈を繋げている感じです。

習慣を自分で作り出すこと

―習慣を自分で作りにいくというのは、素晴らしいことですね。

良いパフォーマンスを出している人の共通項を考えると、習慣しかないと思っています。むしろ、習慣をどれだけ作れるかということしか考えていないですね。

―グループパーソナルを始め、その後パーソナルトレーニングを追加されたとお聞きしたのですが、プロが身体を診てくれるというのは、実際にどうでしょうか。

やっぱり嬉しいですね。自分では自分の身体を客観的に見れないですし、そこには専門知識が必要で、それをしっかりと教えてもらえるので、有難いです。常に効率の良さを求めているので、診てもらえることの効率の良さを知っているからこそ、素直に頼りました。
どこにゴールを設定するか、今の自分がいる位置などを知り、相談するために、フィードバックを入れてもらえるよう、自ら提案したりもしました。少しでも、“何が改善されていて、何が変わっていないのか”を知りたいんです。変わっていないところがあるのであれば、そこをどう改善すれば良いのかを考えていけば良いと思っています。なので、そこはお世話になっているトレーナーさんにフォーカスをして、通っているという感じですね。

―きちんと継続して診てもらい、どういう変化があるのかを知れるのはとても嬉しいことですよね。

フィードバックもそうですし、ゴール設定に対して、どういうトレーニングを入れた方が良いのかといったフィードフォワードとのバランスを求めているのかもしれません。山に登るための不安要素をなくしたいとか、美味しいお酒とご飯を楽しみ続けたい、だらしなくない身体にしたいなど、要件は常に伝えながらやっています。

内も外も、美しくありたいと思っています。

人生とは、五感がどれだけ豊かでい続けられるか

―そう思える背景には、色んな感受性やご家族の影響もあるのでしょうか。

そうですね。僕は、“五感の豊かさが自分の幸せを決定する”と思っています。
「楽しい」「美しい」って、色んな角度から見えてくるものだし、その感覚は全てに繫がっている気がします。やっぱり色んなところに足を運びたいですし、色んなものを見たいので。五感をどれだけ育てられるかが、人生の豊かさに繋がる。そんなことを考えながら、生きています。

―継続することは簡単なようで難しいことかもしれませんが、自ら環境を整え、習慣を作っていくという姿勢は、一つの継続方法としてとても素晴らしいことだと感じました。日々の生活においてそれぞれの楽しみを見つけながら、それを楽しみ続けるために、健康でい続けるために行う行動の中の選択肢として、運動がある。ご自身の幸せとは何かを考え、それに向けて行動できる南山さんから、大切なことを学びました。

<取材・編集=山本真奈(@maaaaa7a)/文=藤井由香里(@yukaringram)>